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大腸がんの原因・症状・検査を知り予防に役立てる

2026.01.31

大腸がんは、日本人のがんによる死亡原因の上位に位置し、年間約5万人が命を落としている病気です。自覚症状が現れにくいため、気づいたときには進行していることもあります。しかし、早期発見できれば治療の選択肢も広がり、良好な経過が期待できる病気でもあります。

この記事では、大腸がんの原因や症状、予防のために日常生活で意識したいポイントを、内科医の視点からわかりやすくご紹介します。気になる症状がある方や、健康管理に関心のある方は、ぜひ参考にしてください。

大腸がんが発生する原因とリスク要因

大腸がんは、大腸の粘膜にできる良性のポリープが、5〜10年ほどかけて悪性に変化することで発生するケースが多く見られます。

食生活による影響

発症には複数の要因が関係しており、まず食生活が大きく影響します。動物性脂肪の多い食事や、加工肉・赤肉を頻繁に摂取する習慣は、腸内環境に負担をかけやすくなります。また、食物繊維の不足により便の通過が遅くなると、有害物質が腸壁に長くとどまり、粘膜への刺激が続くことになります。

生活習慣とリスクの関係

生活習慣では、運動不足や肥満、喫煙、過度な飲酒も注意が必要です。これらは腸の動きを鈍らせたり、炎症を起こしやすくする要因となります。特に肥満の方は、標準体重の方と比べて大腸がんのリスクが約1.5倍高まるとされています。

遺伝的な要因と家族歴

遺伝的な背景も無視できません。家族に大腸がんや大腸ポリープの既往がある方は、発症リスクが2〜3倍高まることがわかっています。また、潰瘍性大腸炎やクローン病といった慢性の炎症性腸疾患をお持ちの方も、定期的な観察が求められます。

年齢による発症リスクの変化

年齢による影響も見逃せません。大腸がんは40歳以降に増え始め、50代・60代で発症する方が多くなります。加齢とともに細胞の修復機能が低下するため、がん化のリスクが高まると考えられています。

大腸がんに見られる症状と進行の特徴

大腸がんは初期に症状が出にくく、「特に困っていないから大丈夫」と感じてしまう方もいます。進行すると、便に血が混じる、黒っぽい便が出るなど出血のサインが現れます。痔と似た症状ですが、色や出方が異なるため、気になるときは確認しておくと安心です。

便通の変化も特徴的です。便秘や下痢が続く、便が細くなる、残便感がある場合は、腫瘍が腸の通りを狭めている可能性があります。お腹の張りや鈍い痛み、腹鳴が増えるといった腹部の不快感が長く続く場合も注意が必要です。

さらに進行すると、体重減少、貧血、倦怠感など全身症状が出ることがあります。栄養の吸収障害や慢性的な出血により起こるため、早めの受診が大切です。症状の有無にかかわらず、定期的に検査を受けておくと早期発見につながります。

大腸がんの検査と診断の流れ

大腸がんの検査は、便潜血検査から始まることが多いです。便に混じった微量の血液を調べる方法で、健康診断でも広く実施されています。負担が少ない検査であり、陽性の場合は精密検査として大腸内視鏡が必要になります。

大腸内視鏡検査では、大腸全体を直接観察し、ポリープやがんの有無、粘膜の状態を詳しく確認します。検査中に小さなポリープを切除できる場合もあり、がん化を防ぐための重要な役割を持つ検査です。

異常が確認された際は、組織を採取して病理検査を行い、がんの有無や性質を詳しく判断します。進行度を把握するためには、CTやMRIなどの画像検査で、広がりや転移の有無を確認します。

検査に不安を感じる方もいますが、最近では多くの医療機関で鎮静剤の使用や丁寧な説明など、安心して受けられる工夫がされています。体調の変化が気になる場合は、早めに相談し検査を検討しておくと安心です。

日常生活でできる大腸がんの予防と対策

大腸がんの予防には、毎日の生活習慣が深く関わっています。

食事内容を見直す

日常の食事を整えることは、大腸がん予防の基本です。野菜や果物、海藻、きのこ類など食物繊維を含む食品を意識してとると、腸の働きが整いやすくなります。発酵食品も腸内環境を良好に保つ助けになります。一方で、加工肉や赤肉、脂肪分の多い食事は摂りすぎに注意が必要です。

適度な運動を習慣にする

運動習慣を持つことも大切です。ウォーキングや軽いジョギングなどを週150分程度行うと腸の動きが活発になり、便通の改善が目指せます。体重のコントロールにも役立ち、その結果として大腸がんのリスク低下に寄与します。

喫煙・飲酒を控える

喫煙や過度な飲酒は、大腸だけでなく多くの臓器のがんリスクに関わるため控えることが望ましいとされています。健康全体を守る意味でも、生活習慣の見直しは重要です。

定期的な検診を受ける

予防の要となるのが定期的な検診です。症状がなくても便潜血検査や内視鏡検査を受けることで、異常の早期発見に近づきます。50歳以降は年1回の検診を意識し、家族歴がある方や過去にポリープを指摘された方は、医師と相談しながら検査の頻度を調整することが大切です。

まとめ|大腸がんの理解と早期発見が大切です

大腸がんは、生活習慣や遺伝的な背景、加齢などが複雑に絡み合って発症しますが、早期発見により5年生存率が90%以上と、治癒が十分に期待できる病気でもあります。初期には症状が乏しいため、気づいたときには進行していることもある一方で、定期的な検診を受けることで早期のうちに見つけることが可能です。

便の状態に変化を感じたり、腹部の違和感が続いたりする場合は、一人で悩まず専門家に相談すると気持ちが軽くなります。気になることがあれば、当院へご相談ください。

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