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胃炎とは?症状と原因、治療のポイント

2026.04.15

胃の痛みやむかつきが続くとき、「ただの食べ過ぎかな」と思いながらも、本当は胃炎かもしれないと不安を感じる方もいます。胃炎は胃の粘膜に炎症が起きる病気で、急に症状が現れるものから長く続くものまでさまざまです。

この記事では、胃炎がどのような病気なのか、どんな原因で起こり、どう対処すればよいのかを、わかりやすく解説します。日常生活で感じる胃の不調について、正しく理解するための手がかりにしていただければ幸いです。

胃炎とは何か

胃炎は、胃の内側を覆っている粘膜に炎症が生じた状態を指します。胃は食べたものを消化するために強い酸を分泌していますが、通常は粘膜がその刺激から守っています。しかし、何らかの理由でこの防御機能が弱まると、胃酸の影響を受けやすくなり炎症が起こります。

胃炎には大きく分けて「急性胃炎」と「慢性胃炎」の2つがあります。急性胃炎は突然発症し、数日のうちに症状が強く現れるものです。一方、慢性胃炎は長期間にわたって炎症が続き、自覚症状がないまま進行する場合もあります。どちらも放っておくと胃潰瘍などにつながる可能性があるため、早めの対応が求められます。

炎症の原因や進行度によって、粘膜の状態や治療の方針も変わります。胃の不調が続いている場合は、単なる疲れではなく胃炎の可能性を考えてみることも必要です。気になる症状が続く際は、医師の診察で状況を確認すると安心です。

胃炎が起こる主な原因

ピロリ菌による感染

胃炎を引き起こす要因は複数あり、その中でも代表的なのがピロリ菌の感染です。ピロリ菌は胃の中に住みつく細菌で、長い時間をかけて粘膜を傷つけます。日本では50歳以上の約7割が感染しているとされ、慢性胃炎の主な原因の一つです。

食事・アルコール・薬の影響

急性胃炎の場合は、刺激の強い食事やアルコール、薬の副作用などが関わることが多いです。辛いものや脂っこい食事が続いたとき、あるいは痛み止めの薬を長期間飲んでいるときなどに、胃の粘膜が荒れやすくなります。

ストレスが胃に与える負担

ストレスも大きな影響を与える要素です。緊張が続くと胃酸の分泌が増え、粘膜へのダメージが大きくなります。精神的な負担は想像以上に胃の状態を左右するため、心身両面からのケアが求められます。

その他の生活習慣要因

喫煙や過度なカフェイン摂取、不規則な生活リズムなども胃炎を招く背景として知られています。生活習慣全体が胃に影響を及ぼすため、複数の要因が重なって症状が出ることもあります。

胃炎の主な症状と見分け方

胃炎では、胃のあたりに不快感や痛みを感じることが多くなります。みぞおちのあたりがキリキリする、重たい感じがする、焼けるような痛みがあるといった訴えがよく聞かれます。食後に症状が強まる方もいれば、空腹時に違和感を覚える方もいます。

急性胃炎の場合、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。突然の強い痛みとともに体調が急変するケースもあり、数日で症状がおさまることもあれば、重症化する場合もあります。一方、慢性胃炎は症状が穏やかで、胃もたれや食欲不振、膨満感などがじわじわと続きます。

注意したい症状

以下のような症状が現れたときは、早めの受診が勧められます。

  • 食事をするとすぐに痛みが出る
  • 胃の痛みが何日も続いている
  • 吐血や黒い便が見られる
  • 急に体重が減った

特に吐血や黒色便は、胃からの出血を示す重要なサインです。見逃さずに対応することで、より深刻な状態への進行を防げます。普段と違う感覚があれば、まずは医療機関を受診しましょう。

胃炎の検査・診断・治療の流れ

胃カメラなどの検査方法

胃炎が疑われる場合、問診で症状の経過や生活習慣を確認したうえで、必要に応じて検査を行います。最も確実な診断方法は胃カメラ(内視鏡検査)です。胃の内部を直接観察することで、粘膜の状態や炎症の程度を正確に把握できます。

診断から治療方針の決定まで

検査では、胃の色や表面の荒れ具合、出血の有無を確認します。ピロリ菌の感染が疑われる場合は、胃の組織を少しだけ採取して調べることもあります。血液検査や便検査でもピロリ菌の存在を確認することが可能です。検査結果をもとに、炎症の種類や進行度を判断します。

薬による治療とピロリ菌除菌

治療では、まず胃酸の分泌を抑える薬を使って粘膜を保護します。ピロリ菌が見つかった場合は、2種類の抗生物質と胃酸を抑える薬を1週間服用する除菌治療を行います。除菌が成功すれば、慢性胃炎の進行や再発のリスクを大きく減らせます。急性胃炎の場合は安静と食事の調整が中心となり、刺激物を避けながら様子を見ます。

生活習慣の見直しも重要

薬だけでなく、日常の過ごし方全体を整えることが、胃炎の改善と予防につながります。規則正しい食事、ストレスの管理、禁煙や節酒などが、治療の効果を高める支えになります。

まとめ|胃炎は早めの対応で改善できる病気です

胃炎は、胃の粘膜に炎症が起きることで、痛みや不快感を引き起こす身近な病気です。ピロリ菌や生活習慣、ストレスなどが原因となり、急性と慢性の2つのタイプがあります。症状の現れ方はさまざまですが、胃の痛みや吐き気、食欲不振などが続く場合は注意が必要です。

「いつもと違う」と違和感を感じたときは、初期の兆候の可能性があります。判断に迷うときは、消化器専門医のいる当院へご相談ください。

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